歯ぐきの炎症とは
作成日:2016/09/08
更新日:2021/04/16
理想的な歯ぐきは、変色・着色のないキレイなピンク色の歯ぐきです。中には先天性の着色がある人もいますが、多くの場合はもともと赤ちゃんの歯ぐきのような淡いピンク色をしています。
歯ぐきは、健康を表すバロメーターでもあります。変色・着色がある場合、口腔内に何らかのトラブルがあることも。自分で気が付いていないだけで、歯の病気が進行している可能性があります。
歯ぐきの炎症ってどんな状況?
特に痛みは伴わないけれど、歯ぐきがブヨブヨしたりむず痒さを感じたりする時は要注意。これは何らかの原因により、歯ぐきが炎症を起こしている状態です。場合によっては腫れや出血・痛みを伴うこともあります。炎症を起こしているということは、身体にとって有害な刺激があるということ。早急に原因を特定し、鎮めなくてはなりません。
歯ぐきがブヨブヨ・ネバネバする原因の多くは歯周病の初期症状かも?
歯ぐきが炎症を起こしてしまってブヨブヨする場合、最も考えられる原因は歯周病の初期症状の歯肉炎を起こしているケース。
歯肉炎は歯ぐきの炎症のみに留まっているもの・歯周炎は骨にまで炎症が到達するもので、いずれも歯周病の症状です。
歯周病とは、歯と歯の間や歯周ポケットに細菌が入り込み、歯ぐきの赤みや腫れ、出血や膿を伴う炎症を引き起こす病気。歯周病菌が口腔内をネバネバさせ、口臭も発生させます。歯ぐきがブヨブヨ、口腔内がネバネバする場合は歯周病をまず疑ってみた方が良いでしょう。そのまま進行すると、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯ぐきが炎症を起こしているときの対処方法
歯ぐきが炎症をおこしているときは、正しい方法で対処しなければ悪化してしまいます。「痛くないから大丈夫」と思わず、きちんと対応しましょう。
歯科医院を受診する
歯周病が原因の場合は根本的な対策が必要になるので、歯科医院で治療してもらいましょう。自宅でのオーラルケアに加えて、定期的にプロによる検診・メンテナンスをおすすめします。口腔内を清潔に保つ
歯磨きを丁寧に行い、デンタルフロスや薬用マウスウォッシュを使用してプラークコントロールを徹底しましょう。ただし、歯磨きは「優しく」することが大切です。ストレスを避ける
炎症の原因となるストレスは、なるべく発散するよう心がけましょう。また、アレルギーのある食べ物を避ける・規則正しい生活をするなど、生活習慣の見直しも大切です。やってはいけないNG行動
歯ぐきが炎症を起こし、ブヨブヨしている時は、気になってついゴシゴシと強く歯磨きをしてしまいがち。でも、力を入れすぎると歯ぐきが傷ついて炎症が余計に悪化してしまいます。
また、ついブヨブヨしている部分を指で触りたくなりますが、これも余計な細菌が付着して炎症を広げる可能性があるため、避けてくださいね。